手話検定とは?
手話検定とは、正式には「手話技能検定」と呼ばれているもので、「手話」の技能を認定する資格です。
手話は、必要な情報を手の動きによって伝達し、聴覚障害者と健聴者とをつなげる役割を持った、バリアフリー社会における重要な技能です。手話検定は、この技能レベルを示すものとして、近年、注目を集めています。
手話検定を生かす仕事
手話検定を生かす職場としては、福祉事務所(ろうあ児施設、聴覚・言語障害者更生施設など)、民間施設、医療施設、ボランティア施設などが挙げられます。
基本的に職場というよりも、ボランティアが中心ですが、福祉のありかたが見直されるようになった近年、会議や講演会、窓口接客などで技能を必要とするケースが増えています。
また、手話技能検定協会が3級以上合格者を対象に実施するインストラクター講座を修了後登録し、協会が提携する手話講座の講師として働くなどの方法もあります。
技能を持ち、経験を積んでいくことで、施設などでの採用数を増やすことで安定した収入が期待できるでしょう。特に福祉施設などは、一度採用し、信頼を得られた人に継続して仕事を依頼するケースが多く見られます。
ですから、信頼を勝ち取るという意味でも、できるだけ手話検定で高い等級を目指していくことが重要なポイントだと言えます。
手話検定の合格率
手話検定の合格率は、3級で約60%と言われています。4級では80%程度といわれていますので、3級は適当な勉強では合格しない、ある程度の壁だと考えられます。
手数料はそれほど高いわけではありませんが、それでも冷やかしで受検するようなものではありません。逆に、しっかりと手話検定の対策を行っておけば、ある程度の級ならば、比較的容易に合格できるということでもあります。
いずれにせよ、将来に役立てるという意思を持って、手話検定の受検をすることが大切ではないでしょうか。
手話検定の手数料と試験内容
手話検定の手数料は、7級の1200円から、1級でも10000円です。1級、準1級、2級の試験では、主に実技が重視されます。
準2級から下の急では、主に筆記試験(マークシート方式)が試験のメインとなっています。それぞれの級を受検する目安が設定されており、例えば、1級では手話学習期間が3年(240時間)とされています。7級では1ヶ月(8時間)です。
ただし、これはあくまで目安ですから、手話検定に合格するには、もっと多くの時間を費やさなくてはならなかったり、逆にコツがつかめれば時間が少なくても合格したりするでしょう。
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