ノーロード投資信託とは
今、投資の世界で注目を集めるのが、ノーロード投資信託です。ノーロード投資信託とは、手数料を徴収しない、手数料無料の投資信託のことを指します。
投資信託の運用で発生する手数料は「信託報酬」と呼ばれるもので、毎年一定金額が差し引かれます。投資信託を運用しているのはファンドマネージャーですが、その投資信託商品を販売するのが、証券会社・銀行です。
証券会社や銀行は、窓口で投資家に対して商品の説明をする手間として、手数料を徴収するのです。しかし、ノーロード投資信託は、ネット証券やネット専業銀行の普及で一般的になってきた投資信託です。
手数料、すなわちコストの必要な対面の窓口業務を廃止して、すべての取引についてインターネットを通じて行うことができようになったのです。
かつての投資信託は、購入時に必ず手数料を引かれていました。一般的な投資信託販売手数料平均は、投資額の約2%です。例えば、1000万円の投資ならば、20万円を業者に手数料として支払うことになり、実質の投資額は980万円となるのです。
要するに将来のリターンが減っていることを意味しますので、2%と言えども、おろそかにできる金額ではありません。そこで、注目を浴びているのが、ノーロード投資信託というわけです。
ノーロード投資信託のメリット
ノーロード投資信託のメリットは、以下に挙げるようなものです。
1)資産を分散した投資・運用が可能
2)運用のプロが資産を引き受ける
3)情報量の少ない外国株でも運用可能
4)低資金から取引可能
5)積み立ての効果が増大
この中で、ノーロード投資信託の特徴として特筆すべきことは、5)の積み立ての効果増大でしょう。積み立てていく中でマイナスになるのが手数料です。
積み立てていくことで資産が福利効果によって膨らんでいく中で、手数料は確実に足を引っ張ることになります。この、手数料として取られる筈の部分がノーロード投資信託で積み立てられるとしたら、確実にリターンを得られる確率が高くなります。
ノーロード投資信託の注意点
ノーロード投資信託は、手数料が無料であることから、大きなリターンを期待できる商品ですが、注意が必要な点もあります。
それは、信託報酬です。手数料は、信託報酬とは別に必要になるのが一般的です。販売手数料は最初に支払うだけですが、信託報酬は運用期間中、ずっと払い続ける必要があります。手数料が無料だとしても、信託報酬が高ければ、メリットは薄れてしまいます。
ですから、ノーロードという言葉で飛びつくのではなく、ノーロード投資信託は1つの要素として、総合的に投資信託を選別することをお勧めします。
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