顎にきびの原因と治療

顎に出来るにきびは、ストレス・ホルモンバランスの崩れからフェイスラインや首すじなどにできるにきびと同じものです。

男性ホルモンが強く関係するあご顎辺部は、Tゾーン（額から鼻先にかけた部分）と同様、皮脂の分泌量が多く、比較的、治りにくい傾向にあるのです。そして、顎にきびには、通常のにきびに加え、「酒さ性痊瘡」と呼ばれるものの可能性も存在しています。

もし今の顎にきびが「酒さ性痊瘡」であった場合、一般的に行われている通常の治療、ケミカルピーリング等では治りません。思春期後の女性に発症する「にきび」には、この酒さ性痊瘡であるケースが多いとされています。

顎にきびの原因

顎にきびの原因は、会社や社会環境から受けるストレス、ホルモンバランスの乱れ、不衛生等などが挙げられます。ストレスコントロールが上手く出来ず、ホルモンバランスが崩れ、過剰に男性ホルモンが分泌されてしまった場合、皮脂量の多い顎に排出され、毛穴の詰まり、結果としてにきびができるのです。

女性の場合、生理によるホルモンバランスの乱れが顎にきびを引き起こします。ですから、特に顎にきびの症状が深刻な場合、早めに治療薬などで対処することが重要です。

また、他のにきびと同じように、洗顔した際の洗い残しなどが顎にきびの原因となる場合もあります。顎は意外に洗い残しの多い部分なのです。ですから、洗髪後には、必ずあご（顎）を綺麗に洗い、清潔なタオルで拭き取るように心がけましょう。

顎にきびの治療法

顎にきびは、日常生活のストレス、または女性の場合、生理によるホルモンバランスの乱れが原因でできるものです。

ですから、日常のスキンケアだけでなく、ストレスを溜めないようにメンタル面のケアや、規則正しい生活を送る生活のケアも必要です。顎にきびの治療や予防方法を、以下に紹介していきます。

まず、洗顔は顎にきび予防・治療の基本です。毛穴とその周辺部を常に清潔に保ち、汚れや古い皮脂などを溜めないようにします。ですから、こまめな洗顔を行って、毛穴に詰まった皮脂などの汚れを溶かして取り除きましょう。

気をつける点は、洗顔料です。洗顔料を使った過剰な洗顔は、逆効果になることもあります。洗い過ぎは肌本来が備えている油分を取りすぎてしまうため、取り去られた油分を補おうと、さらに皮脂が活発に分泌され、顎にきびの原因となることもあります。

次に、過度のストレスから来る、ホルモンバランスの乱れについてです。女性の場合、ストレスを感じると、男性ホルモンが女性ホルモンを攻撃するため、女性ホルモンの働きを鈍らせてしまいます。

結果として、肌があれてしまって皮脂腺が活発になり、顎にきびの原因になるのです。これを予防するのは大変難しいことですが、出来るだけストレスをコントロールしていきましょう。

日頃からストレス発散ができるような生活を作っていくことが大切です。そのためには、適度な運動、食習慣の見直し、睡眠を取る、といったことを行っていきましょう。

最後に、顎にきびの症状が悪化した場合、個人治療よりも皮膚科による専門治療をお勧めします。

今や肌についての治療法は多岐をきわめ、ケミカルピーリング治療、レーザーフェイシャル治療、イオン導入治療、IPL治療、圧出治療…など、皮脂分泌を抑制し、正常な肌に戻すために有効な、顎にきび治療方法が多く存在します。クリニックで医師と相談して、ベストな処置を見つけて下さい。